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五月花形歌舞伎「義経千本桜」川連法眼館@明治座

亀治郎の源九郎狐、最高!
とりあえず先に言っておきます。



旗もはためいちゃう。こういう光景は歌舞伎座では見られないから楽しい!

22日(日)は、五月花形歌舞伎@明治座、昼の部に行ってきました。お目当てはもちろん、市川亀治郎の本公演は初となる『義経千本桜』四の切。
母親思いのかわいい子狐、源九郎狐です。

源義経が身を潜める吉野の川連法眼館。ここへ、鼓(初音の鼓)にされた親狐を慕う子狐が佐藤忠信(静御前のお付)に化け静御前と共にやってくる。しかし、ここには本物の佐藤忠信が先に来ていた。疑惑の眼をむける義経。その義経の意思を受けた静御前の問いに全てを打ち明ける狐忠信。親を思う子狐の気持ちに自分の境遇を重ね合わせた義経は強い感銘を受け、後白河法王より下賜された「初音の鼓」を子狐に与える。喜びに溢れる子狐は、義経の恩義に報いる為、神通力で近づく敵から義経を守ると、鼓を手に空高く去ってゆく。

子狐が親を思う情愛と、頼朝と義経の肉親同士が争う人間の非常さを照らし合わせている――と言われていますが、見所はなんといっても、武士から狐に早変わりしたり、欄干渡りや宙乗りといった“ケレン”!
亀治郎のおじさんといえば、ご存知、猿之助。彼がご病気の今、ケレンを十八番とする澤瀉屋の未来は、亀治郎にかかっているといっても過言ではないのです。ちなみに、亀治郎がこの演目を「本公演」でするのは初ですが、昨年、自主公演で演じており、猿之助からはみっちり仕込まれているそうです。

五月花形歌舞伎は、亀治郎の出る昼公演のみが完売しており(平日は残ってるのかな?)、人気の高さがうかがえます。前からこんなに人気があったっけ??と思うので、やっぱりテレビによく出るようになった影響かなぁと思います。実力のある人がテレビに出て、人気を得て、歌舞伎に足を運ぶ人が増えるのっていいよね。
会場内も、亀治郎目当ての人が多かった気がします。

さて、舞台。
主人公が狐となると、正直に言って、他の演目より感情移入がしにくい。
私は、この作品に関しては、子狐をいかにかわいく、愛嬌たっぷりに演じて、観客に「かわいい〜。大好き〜」と思わせられるかが勝負だと思っています。中盤、義経と静御前に、「僕は狐だよ! その鼓になっちゃったお母さんが恋しくて来たんだよ!」と打ち明ける場面で、観客が虜になることで、後半の大活劇にみんなが拍手喝さいになると思うのです。

亀治郎は、それが本当〜に上手かった! 文句なくかわいいんです。「そうだコン」(なんて台詞はないけど…)なんて人間に化けているのに狐の片鱗が出ちゃうところとか、愛嬌たっぷり。
この演目、私は菊五郎バージョンを見ることが非常に多いのですが、もうドーーーーーンとしてて貫禄たっぷり、子狐じゃないよね?っていうのばかり観てたので、キューンとしました。
この演目に備えて心拍数を抑えるトレーニングもしている(!)らしく、身軽。
最後は最大の見せ場、ワイヤーで空に舞い上がるという“宙乗り”(私、宙吊りと連呼していましたが、正確には宙乗りです。吊られちゃいけない、乗らなきゃね!ってことで)。



舞い上がってからも、上空で長い間演技をしており、見ごたえたっぷりでした。

ドラマでしか見ない方に「亀治郎って、歌舞伎役者としてはどうなの?」と聞かれるのですが、私は素晴らしいと思います。ひとつひとつの動きがきれい。指先まで、本当に気を遣って演技しているのが伝わります。声の通りもとても良いです。ミーハー心で見るのだとしても、一見の価値あり。
言動からも、澤寫屋を背負っていく気概をとても感じ、本当に期待しています。猿之助さんが病気になり、舞台に立てない無念さを、どうか晴らしてあげてほしい。

義経役は、市川染五郎。彼は、今回の花形歌舞伎は舞台に出ずっぱりですが、この世代のNo.1かなぁと思う上手さ。義経役も、品があり、主役である子狐を引き立てるように控えめで、役者としての力量を感じました。
「花形歌舞伎は、これから歌舞伎界を担っていく若手役者を、お客様が育てる気持ちで観にいってほしい」と、多分、玉三郎が言ってたと思う(違う人だったらごめんなさい〜)のですが、亀治郎×染五郎という組み合わせは、若手だから…というのでなく、十分に見ごたえがありました。

この役者で見たいと思う演目が、またひとつ増えました♪

今回気になったのが、勘太郎がますます勘三郎に似てきたこと。声も、演技の仕方も本当にそっくり。ぼんやりと観ていたら、今演じているのが勘太郎か勘三郎か分からないくらいかもしれない。
お客さん全員がそう感じたのかも。いかにも“勘三郎”という笑いの取り方やキメをするたび、場内がザワザワ…。これって、みんなが「そっくりね〜」って言ってるんだと思う。
今回、彼が演じた『恋飛脚大和往来』の忠兵衛は色男という設定だけど、勘三郎流の演技で、ただのお調子者になってしまっていました。後半は緊張感のある悲劇へと転じていくストーリーなのだけど、ギャクにしすぎで、悲劇に乗り切れなかったな。藤十郎さんに教わったって言ってたけど、完全に勘三郎になっていて、藤十郎の片鱗、なかったんだよなぁ。
芸を継ぐって、そのマインドを継ぐことであって、すべてを物まねしちゃうのは違うと思う。もちろん、本人は物まねしているわけではなく、真剣になればなるほど似てしまうのだとは思うけど。
こんなに似すぎると、ちょっとつらくなってくるんじゃないかと思ってしまいました。
七之助も、中村屋的な、ちょっとコメディエンヌ的な演技が身に付いてしまっていて、中村屋芝居のときはいいけれど、他の人との共演時は違和感を感じるようになってきました、私は。
頑張りやさんたちだけに、いい役者さんになってほしいという気持ちを込めて、苦言(えらそう!)。

今回は宙乗りがある演目なので、二階席を予約。…何、この手すり!? 明治座は初めてだったけど、かなり衝撃でした。
舞台がこの手すりが邪魔で観にくいところがあり迷惑。
なんですかねー、氷川きよしの公演などで、おばさまたちが乗り出しておっこちないように、防止用の柵なのでしょうか。
本当に誤算すぎました、明治座!








団子屋さんは、ちょっと楽しかったな。

そして、筋書きは素敵な感じに仕上げてありました。アイドル扱いなのね〜。



誰が真ん中なのかで、ちょっとしたヒエラルキーがわかりますネ。





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